シャネル 真贋について

【前提】
シャネルは、年月に伴って真贋内容の判別が異なるのであくまで代表的な参考例として捉えてください。

絶対に見るポイント

①ネジ・金具
②ロゴ刻印
③シリアルシール
④ココマークの重なり
⑤ギャランティーカード
⑥ファスナー
⑦作り、縫い目の荒さ

実際に詳しく解説していきます!

※真贋に絶対はございません。
一つのポイントがOKだからといって正規品と判断することは難しいです。
あくまでトータルで判断するようにしましょう!

①ネジ・金具

シャネルは基本的に「マイナスネジ」になっております。

【基準内】

【基準外】

 

ただし、モノによってはネジがないものや修理品であればプラスネジのものもあったりします。
なので一概にマイナスネジ以外=偽物というわけではございません。

 

②ロゴ刻印

基本的にはフォントで判断することが可能です。

【確認事項】

1、『C』は斜めにカットされている
2、『H』 は上部が短く、下部が長い
3、『A』の上部は尖っているのではなく、平になっている
4、『N』の上部は尖っているのではなく、平になっている
5、『E』の右部は長さが全て違う。真ん中が1番短く、上は2番目、下が1番長い

比較

【基準内】

【基準外】

刻印の塗料は、ひとつずつ手作業で行われているため個体差もあります。
(本物でも塗料がにじんだりすることも)

 

③シリアルシール

シールは年代によって異なります。

2011年 14~ 8桁
2012年 15~16 8桁
2013年 16~18 8桁
2014年 18~20 8桁
2015年 20~21 8桁
2016年 22~23 8桁
2017年 23~24 8桁
2018年 24~25 8桁
2019年 26~ 8桁

オールドシャネルといわれるものは7桁以下ですが、6桁の希少なモデルでは最初の数字が0になっています。

ポイント①字体

◆1997年以降に作られた商品であれば「0」は斜線が入っている。

【参考】
1997年代以前の0に斜線が入っていないシール
(520万台〜580万台の間)

 

ポイント②シールは剥がれない製造となっている

シャネルには必ずシールがついています。
仮にはがれていたとしても、綺麗に剥がれることはなく跡が必ず残るような状態となります。

 

ポイント③ブラックライトによる発光

シャネルのアイテムは、シリアルシールにブラックライトを当てると
「CHANEL」の横文字部分が帯状に赤く光るようになっております。

ポイント④シリアルナンバーの文字がギザギザしているものもある
ポイント⑤シール部分に数色のラメがあることもある
ポイント⑥2021年5月以降に製造された製品にはシリアルナンバーがついていない

 

④ココマークの重なり

基本的にココマーク右のCの上部分が手前に来るような構造になっております。

【基準内】

【基準外】

 

ただし、ヴィンテージで稀にCの重なりが反対の『逆ココ』も存在する
(新品で逆ココは偽物)

 

⑤ギャランティーカード

【前提】
カードとシールの番号は一致する
(カードのすり替えはあるのでカードだけじゃ判断できない)

 

2021年春頃の製造分からギャランティーカードが廃止されております。
(シリアル番号がレーザーで印字された金属プレート)

ポイント①カードの右上にあるココマークの透かしを確認する

カードの角度を変えると、シャネルのロゴであるココマークが見えたり消えたりします。

しかし、透かしシールは1997年あたりから偽造防止のために追加されたため、
それ以前の古いギャランティーカードには見られません。

 

ポイント②ブラックライトを当てて文字の一部が発光するか確認する

ブラックライトを当てると特定の行が発光するようになっています。
(ランダムではなく決まった法則)

ただし、製造年が古い物では発光する仕様となっていない場合もあるため、注意が必要です。

 

ポイント③カードの淵に突起があるか確認する

カードの縁を指で触ってみるとぷつっと突起のようなものがあります。
(偽物ではここまで再現されていないことが多いため、突起がない場合は偽物の可能性が高い)

 

ポイント④数字の「1」の字体を確認する

シリアルナンバーと同じで1に下線部があります。

 

ポイント⑤番号がゴシック体であるか確認する

シャネルのギャランティーカードのフォントは全てゴシック体になってます。
フォントが明朝などゴシック以外のモノは基準外

 

ポイント⑥正しい日本語が書かれているか確認する

【下記部分を要チェック】

・日本語の文章自体がおかしい
・「る」が「ゐ」になっている
・象徴の「徴」が違う文字になっている

 

ポイント⑦文字が鮮明に印刷されているか確認する

基準外では、文字と背景の境目が曖昧、文字の印字が薄いなど、印刷が粗いものがよく見られます。

tyが繋がっている。

 

ポイント⑧カードの素材を確認する

本物はプラスチック
(紙のように柔らかい場合は偽物)

紙のように折り曲がることはない。

 

⑥ファスナー

シャネルは基本的には『LAMPO社』のファスナーを使用しています。

古いものであれば『OPTI DMC』と刻印されている。
(新しいものはEP)

シャネルはYKKはない(使っていても文字を潰している)

【基準内】

【基準外】

 

⑦作り、縫い目の荒さ

◆ホック部分の刻印の荒さ
→金属の文字の刻印が潰れているなど、留め具が汚いと基準外の可能性が高い

◆ココマークなどのステッチの荒さ
・ステッチがガタガタ
・「C」の太さが均一になっていない
・「C」の上下の重なる部分が逆になっている

◆金メッキに映り込む風景が歪んでいる

◆ちゃんとレザーかどうか
・合皮であればアウト
→化学製品のような匂い、手触りなど

 

まとめ

真贋は完璧に判断することは困難です。

1つのチェックポイントでアウトと決めつけることも ❌

他にも細かなチェックポイントはあるがバレバレな基準外の商品は判断できるようにしましょう!