シャネルの真贋について

絶対に見るポイント

①ネジ
②ロゴの刻印
③シリアルシール
④ファスナー
⑤作りや縫製

実際に詳しく解説していきます!

※真贋に絶対はございません。
一つのポイントがOKだからといって正規品と判断することは難しいです。
あくまでトータルで判断するようにしましょう!

①ネジ

基本的にはマイナスネジが使われる
(例外もあり)

【基準内】

【基準外】
・ネジが星型になっている。

プラスネジになっている。

・一部の製品(木やべっ甲を用いたもの)で「プラスねじ」を使用するぐらい
・星型のネジも見たことない=使われてない
・物によってはネジがないものもある(※修理されたものであればプラスネジになっていたりする)

②ロゴの刻印

【基準内】


C:先端が斜めにカットされている
H:横棒が若干上寄りになっている(上部が短く、下部が長い)
A:上部が尖ってなく平らになっている
N:先端は尖ってなく平らになっている
E:真ん中の横棒が1番短い(その次に上の横棒が短い、下の横棒が1番長い)

 

【基準外】


・そもそも印字が雑
・Aの先端尖っている
・Eも横棒が全部同じ長さ

※刻印の塗料は一つずつ手作業で行われているため個体差はある。
※本物でも印字が滲んだりしてしまっているものもある。

シリアルシール

⚪️本物のシール




⚪︎字体

1997年以降に作られたものであれば「0」に斜線が入っている


「1」の下には横棒がある
下部部に横棒のないものは基準外と判断しましょう

⚪️シール

※シールは剥がれないような構造になっている


普通のシールとは違って特殊な加工をされているため剥がれづらいシールですが、経年劣化によって剥がれることもあります。
内装を修理などで張り替えた場合もシールは張り替えてもらえないので紛失していることも多々あります。そのためシールの有無だけでは偽物か本物か判断はできません。
また、シールの偽装などの防止策として、無理に剥がした場合はシールの跡が残るような加工も施されています。



偽物の画像のように簡単に跡もなく剥がせたら偽物の可能性が非常に高いです

⚪️ブラックライトで発行する

ブラックライトを当てると正規品は写真のように「CHANEL」の横文字が赤く光ります。
光らないものは偽物と判断しましょう。
※シリアルシールも年代によって違うので、「CHANEL」の文字が無いものもあり、それは光らないので注意しましょう。

⚪️その他
・シールの文字がギザギザしているものもある(多少ギザギザしていても偽物とは限らない)
・シール部分に数色のラメがあることもある。
・2021以降に製造された物にはシールが付いていない

⚪︎ブティックシール

ブティックシールとは販売店を示すアルファベットと販売日が書かれたシールです。
新品で購入した場合、必ず色がゴールドのシールです。
また、シャネルの工房で修理した際はシルバーの色のブティックシールになります。


販売店を表すアルファベットと販売日はスタンプで押されてる


偽物の画像のように手書きで書かれている場合は要注意です。(ヴィンテージのシャネルでまれに存在します)

・シリアルシールとブティックシールの日付
シリアルシールからわかる製造年とブティックシールの販売日を比べ、製造年と販売日の関係がおかしくないか確認しましょう。製造年と販売日が2年など大きく離れている場合も注意が必要です。

⚪️ココマークの重なり

一般的にココマーク右のCの上部分が手前です


ヴィンテージ品に稀に正規品でココマークが逆に重なっている『逆ココ』というのが存在します

⚪︎ギャランティーカード
<前提>
カードとシリアルの番号は一致する
※カードのすり替えなどもあるのでカードがあるからといってそれだけで正規品とは言い切れない



シャネルのギャランティーカードのフォントは全てゴシックです。
フォントが明朝などゴシック以外のモノは偽物です

・ギャランティーカードのすかし


すかしはギャランティーカードのシリアル番号の横にある部分です
本物はしっかり透かしになっており、角度を変えて見るとシャネルのココマークが見えたり、消えたりします。

基準外:偽物の場合は見る角度を変えてもずっと同じように見えたままです。
※透かしは古いギャランティーカードには無いのでこちらも注意が必要です。

・日本語が正しいか

昔からある偽物の特徴として日本語がおかしいことが多いです

偽物の特徴
・日本語の文章自体がおかしい
・「る」が「ゐ」になっている
・象徴の「徴」が違う文字になっている
※ギャランティーカードだけでなく、冊子や説明書なども同じで日本語がおかしかったら偽物です。

・シリアルナンバーの桁数

現在販売されているモノでシリアルナンバーの桁数は0を含めた7桁と8桁と9桁しか存在しません。
10桁や6桁のモノは偽物です。

・英文の「ty」のくっつき

本物のギャランティカードは英文2行目と3行目のqualityの「ty」の文字がくっついています。
くっついていないものは偽物と判断しましょう。
※「ty」がくっついている偽物やギャランティカードのみ本物という可能性もあるので注意しましょう。

カードの素材
・本物はプラスチック
・柔らかい紙のような素材だと基準外

※2021年春頃からギャランティカードの製造が中止された
シリアル番号がレーザーで印字された金属プレートになった。

ファスナー

基本的は「LAMPO社」のファスナーが使われる
古いものであれば「OPTL DMC」と刻印されている
新しいものであれば「EP社」のファスナーが使われている
※シャネルは「YKK」は使われてない。YKKのファスナーを使っていたとしても文字を潰してYKKと分からないようになっている。


本物


基準外

・ファスナー部分を見比べてみると、全然色味が違う事が分かります
・「YKK」のファスナーがシャネルのファスナーに使われることはありません

作りや縫製

⚪︎ポイント
・ホック部分の刻印の荒さ
金属の部分の文字が潰れてないか
留め具が汚くないか

・ココマークのステッチの荒さ
ステッチがガタガタ
Cの太さが均一になってない
Cの上下の重なる部分が逆さまになっている

・金メッキに映り込む風景が歪んでないか
しっかりしたメッキが施されていれば映り込みも綺麗
歪んでいると荒いメッキ処理の可能性がある(基準外の可能性がある)

・ちゃんとしたレザーが使われているか
合皮であればアウト
合皮であれば化学繊維のような匂いがすることもある。
正規と違う手触り感

まとめ

真贋は完璧に判断することは困難
一つのチェックポイントだけで基準内、基準外と決めつけるのは よくない
他にも細かなチェックポイントあるが、バレバレな基準外の商品は最低限判断できるようにしましょう!